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TNN豊中報道。2

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  • 【人間国豊】亀田珈琲焙煎所:亀田寛/豊中の「#熱湯くださいおじさん」、自分探しの旅で行き着いた陽気な焙煎士のプライベートサロンに潜入♪

    アバター画像ちや@TNN 2022年07月16日

    父はインスタントコーヒーが好きで、好みはティースプーンに1杯半、ミルクを2杯。お湯はいつものカップにこのくらいまでと決まっていて、たまに私がいれると首をかしげる。母が毎朝いれる珈琲とは、なぜか違ったようでした。

    たとえば1杯の珈琲。たった10g、たった180mlに、どれだけの想いが詰まっているでしょう。

    苦いの、酸っぱいの、濃いの薄いの、深煎り浅煎り、その日、その時間、気分によっても好みは変わります。同じ分量でいれても違ってしまう。誰が淹れてくれるか、が大切なのかもしれません。

    読者の皆様、おはこんばんちは~!ちや@TNNでございます~!

    「プライベートサロンをお披露目するから遊びにおいで」とご案内いただいて、「亀田珈琲焙煎所」にやって参りました。

    「プライベートサロン」とはなんぞや?焙煎所???と謎だらけ。サロンは阪急服部天神駅から徒歩20分以上、尼崎との市境寄りの猪名川近く、利倉にあります。

    ここはオーナー・亀田さんのご自宅に併設されたサロン。ガレージを改装した、スケルトンの建物です。

    中はテーブル席、

    カウンター席、

    キッチンと、

    お手洗いという、

    なんともシンプルな造り。

    「プライベートサロン」なので、営業はいついつでメニューはなになに、という「飲食店」ではありません。じゃあここはどんな場所なのか?聞いちゃいます。

    オーナー・亀田寛さん。ここ最近SNSでのハッシュタグ、”熱湯くださいおじさん”で、話題のお方でもあります。

    亀田さんはこの亀田珈琲焙煎所のオーナーであり、焙煎士。サロンの前に止まっているキッチンカーを使用した各地イベントなどで珈琲(珈琲豆)を販売していることもあります。どのようにして焙煎士の道へ進まれたのか、亀田さんの半生は、ロードムービーのようです。

    元・大手食品メーカー勤務。50歳を目前にして、「次の50年をどう生きるか、自分に何ができるか」を考え、49歳になる頃に退職。自分探しの旅へ。

    「自転車で1人西に向かう旅に出ました。老後は夫婦で喫茶店をやりたいという夢があったのですが、それにはまだ早い。何かないかなぁと2020年5月、着の身着のままの旅に出たんです。」

    「全国の仲間に壮行会をしてもらったのが嬉しかった。1日70~80km移動、地図に大きく円を書いて、栄えている街を中心に通りました。SNSで自分がどこにいるか発信すると、友達の友達がいたりして、毎日誰かと会って、数珠つなぎやったね。人を訪ねる旅でもありました。」

    「広島からしまなみ海道を抜けて四国へ。九州へ行った時は梅雨時でずっと雨。ほんまに自分探しできるんかな?って不安にもなった。特に宮崎は大雨で、道に迷ってね。そんな時になんとスマホがポケットの中で水没していて故障。通りがかりの方に先導していただいた駅に着いたら無人駅で。休業中の宿のドアを叩いて、なんとか1泊させてもらったんです。」

    「スマホが壊れてもう帰ろうと奥さんに電話した。”明日帰るわ”言うたら”それでええのん?自分探しみつかったん?”と。グサッと来ましたね。」

    「次の日、現地の携帯ショップに行って新しいスマホをゲットして、鹿児島まで向かいました。沖縄行きのフェリー乗り場がすぐそこにあって。うっかりチケットを買っちゃったんです(笑)。」

    「せっかくやから沖縄の上から下まで行こうと。曇ってた日が多かったけど、急に晴れ渡って自分に夕日が降り掛かったような感じがするような、忘れられない景色もありましたね。」

    「沖縄で、好物の珈琲飲みたいなと思って検索したら、”自家焙煎珈琲専門店 原点”というお店にヒットしたので行ってみたんです。」

    「普通の珈琲しかない。ホットコーヒーと水出しアイスコーヒー。加えて自家製のバナナケーキがあるだけ、というお店。」

    「色んな人が入って来るんですよ、旅行客もいるし常連さんもいるし。常連さんに関しては、入って来られた瞬間、お店の方の手が勝手に動いているんです。お客さんが新聞や雑誌を取って、席に着いたら自分好みの珈琲が出てきている。味の濃さ、挽き方、量、見ていても全然違うんです。聞いたら”あの人は薄いのが好きやねん”って。」亀田さんの師匠:「原点」外間さん

    「”望まれてる”と思った。こういう人間になりたいってね。結局半日いたんです。お客さまを見ながら、珈琲淹れるって幸せやって。”お客さまがそうさせてくれるんです”って仰った。”あっこれ目標にしたい”って思ってね。」

    「夕方、帰る頃には”珈琲の焙煎やります”が決まってた。」

    「さて帰ろうといっても、この自転車は捨てられない。現地のお店で工具を調達して、バラして送ることにしました。」

    「みんなの愛が詰まっていたから」。

    「帰ってからは経営と焙煎の知識、実技の半年コースを勉強しました。郵送に2日も待っていられませんって、資料を会社に取りにも行きました。」自転車も無事に帰宅

    「毎週授業で焙煎した珈琲豆を持って帰って、知人友人に珈琲を飲んでもらう。行く先々でお湯だけもらって”熱湯(だけ)くださいおじさん”を始めました。」

    「2021年4月に、お店をやるつもりで物件を探したのですが、珈琲店を自分の商売にしたくない、珈琲はコミュニティを広げるための1つのツールにしたいと思ったんです。自分がお店にいて、お客様に来ていただくのではなく、こっちが淹れにいこうという感じ。キッチンカーを購入して、マルシェやイベント、飲食店に出向いて、”珈琲を淹れる人”になりました。」

    「自分で焙煎した豆を販売することで利益は得ています。100g1100円は、珈琲界では破格(高価)でしょうね。”お前が淹れる珈琲を飲みたいねん”、”お前の豆が良いねん”と言っていただけたら嬉しい。」

    「豆はミャンマーなどアジアのものがメイン。お客さんにひいてもらったりすることもあります。色んな取り組みをしている産地のものが好きで、ミャンマーマイクロミルプロジェクトに賛同しています。」珈琲農家さんが自分たちで加工できるようにすることで、品質向上や賃金の上昇につながるプロジェクト

    「良くも悪くも未完成、バラつきがあって、味わいが違うものを焙煎するのが楽しいんです。治安が落ち着いたら現地に足を運んで一緒に収穫して、自分達の作っている豆はこんなに美味しいんやでって、飲んでもらったりもしたいなぁ。」

    「他に面白い豆も仕入れていますよ。飲んでみる?」

    ・グアテマラ フライハーネス

    「深煎りで90℃、浅煎りで85℃いろいろセオリーはありますが、お客さんが飲みたい珈琲を淹れたいんです。好みを気軽におっしゃってください。」

    うわ、美味しい。

    ・ブラジル トパージオ

    ナニコレ、めっちゃスパイシー!!これ珈琲の香りじゃないですよ~!

    ・ミャンマー(レイカイン村) 亀田珈琲オリジナル焙煎

    「これがうちの看板豆。フルーツの酸味に加えて、雑味やえぐみがいっぱいあるんです。なんか自分はこの豆で勝負するのがピッタリだと思って。色んな淹れ方を楽しんでいます。」

    「いついつ営業しているというスタイルではありませんので、まずは一度ご連絡ください。ネットで販売もしていますが、できればお話しながらすすめていきたいと思っています。」

    ここまでお話をお聞きしてきて、ず~っと思っていたことを1つ。「ご家族のご理解もスゴい!」

    というわけで、奥様・あいこさんにもご登場いただきましょう(*´∀`*)

    あいこさん

    「もう言っても聞かへんので仕方がない、それだけです(笑)。でも言うたことをやりきるのがこの人のスゴいところ。実行できる人ってなかなかいないと思うんです。人とのつながりを大事にしているところも、尊敬していますね。」

    亀田さん

    「僕が好き勝手できるのはこの人がいるからやね。本人にはなかなか言う機会がないけど(笑)。あと、実は奥さんは珈琲1滴も飲めへんねん(笑)!」

    「感謝しかないです。お客さんのためができるのは家族のおかげ。やらせてもらっているという気持ちを持って、しばらくはこの道をいきます。いつか二人でお店をやるのが今の夢です。」

    そんな亀田さんの珈琲を飲みたい、いや、亀田さんとしゃべりたい方は、まずご連絡してみてください。

    そして、もっと気軽にサロンを訪れてみたいという方には、こんなイベントも!

    7月17日(日)11時~17時、サロン前で「M's Diner(エムズダイナー)」さんとのキッチンカーコラボ企画!「あほや」さんのたこ焼きなどのお料理と一緒に、亀田さんの珈琲を味わうことができます。

    その他、最新情報はサロンのInstagramもチェックしてみてください♪

    火にかけて熱する。焦がす。水分を飛ばして水くささのない。これは珈琲の焙煎だけではなく、人と人とのコミュニケーションのお話にも通じます。

    亀田さんは今日も行く。

    人を笑顔にするために。

    人と人をつなぐために。

    人をアツくするために。

    亀田寛、昭和46年8月10日、豊中市民病院生まれの50歳。

    「人生は一度きりしかない。とにかくなんでもやってみる!答え合わせはそれからで良いかな。」

    ご馳走様でした。

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