読者さんからこんな投稿をいただきましたよ。

私も5月ごろにニュースで目にした覚えがあるんですが、たしかに海に面していない豊中に「高潮」って来るんでしょうか？

ということで、豊中市役所にお話を聞きに行ってきましたよ。

お邪魔したのは、第二庁舎3階にある危機管理課。

普段の生活ではあまり馴染みのない部署ですが

防災関連全般を担当されていて、以前徳ちゃん＠TNNが何度か参加していた「帰宅困難者体験訓練」の実施や、豊中市内に1230台設置されている「暮らし安心・安全見守りカメラ」の運用・管理などもされている部署なんですって。※2017年撮影

ということで、今回は危機管理課の副主幹兼係長、中野さんにお話をお聞きしましたよ。

ー先日、豊中市が「高潮警報」発表の対象自治体になったというニュースがあったんですが、今後、高潮に注意しないといけないということなんでしょうか？

中野さん

ーえ、そうなんですか！すみません、ちゃんと読んでいませんでした（汗）。

中野さん

「5月に気象庁が『警報・注意報の発表基準』の見直しを行い、これまで高潮警報の運用をしていなかった内陸の市も運用の対象にしたんです」※気象庁大阪管区気象台発表の報道資料より／大阪府では豊中市・吹田市・和泉市が新たに運用対象になったそうです

ーなるほど、新たに高潮のリスクが確認されたということではなく、今後豊中市にも高潮警報が発表される可能性がありますよ、ということですね！

ところで、正直「高潮」ってあまり馴染みがないんですが、どういうものなんでしょうか？

中野さん

「発生する理由は2つありまして、1つは気圧の低下によって海水が吸い上げられることによって海面が上がり、高潮が発生します。さらに、海側から陸側に強風が吹くことによっても海面が上昇します。どちらも台風の時に特に注意が必要です」※豊中市総合ハザードマップ（20ページ）より

ーそういうことなんですね！でも、やっぱり豊中市で高潮ってあまりイメージが湧かないんですが…。

中野さん

「豊中市ですと、高潮によって大阪湾から猪名川と神崎川へ海水が逆流して水位が上がり、その川の流域が浸水する可能性があります」※豊中市総合ハザードマップ（21.22ページ）より

中野さん

「非常に強い台風（中心気圧910hPaクラス）が来た場合は、服部天神あたりまで浸水する可能性もあるんですよ」※豊中市総合ハザードマップ（21ページ）より

ーそうなんですね！このハザードマップ、大事ですね（汗）。

中野さん

中野さんによると、あらかじめ準備しておいた方が良いものの一つに「マイ・タイムライン」というものがあるそう。

あらかじめ自宅や勤務先など自分の行動範囲にどういう危険があるのかを知っておき、実際に災害が起きた時に、自分は「いつ」「何をするのか」という個人の防災計画を立てておくと、スムーズな判断ができるとのこと。※豊中市総合ハザードマップ（26ページ）より

私もあらためてこの”豊中市総合ハザードマップ”に目を通してみましたが、まさに「備えあれば憂いなし」の情報がぎっしり！これからの台風シーズンの前に、ぜひ一度目を通してみられてはいかがでしょうか。

なお、この”豊中市総合ハザードマップ”ですが、お手元にない方は、市役所第二庁舎3階の危機管理課の他、新千里・庄内の各出張所でも入手可能とのことです（細切れですがWEBでも閲覧できます）。

危機管理課の中野さん、詳しく教えてくださいましてありがとうございました！

情報提供くださいました、はぐさん、HQ9003さん、ありがとうございました！