みなさんこんにちは、ヤマグチ@TNNです。
先日、本町3丁目で遺跡の発掘調査が行われていると話題にしましたが※2023年1月
続いて読者さんから、こんな情報提供をいただきました。
ということで、わたくしヤマグチ@TNNも「一般公開」に参加するべく、豊中駅にやってまいりました。

地図ではこの辺りです。
近くまでくると…って、えっ!?

え!?

ス、スゴイ人!!

めっちゃ並んでる!(汗)

この日、調査担当さんによる「現地説明会」の時間に合わせて、到着したのが15分前。

その頃にはもうこの人だかりでした。※あまりにも沢山の方が来られているので、混雑を避けるために時間を早めて説明会を行っていました。
ハンドメガホンを使われていたので、フェンスの外からでも十分に声は聞こえていたんですが

間近でみることができる貴重な機会なので、私も並んで3回目の説明会に参加することができました。※ちなみに私は遺跡や歴史(特に古代エジプト)が好きなので、めっちゃ楽しみにしてました!土器土器(ドキドキ)!
現地説明会の資料と、豊中市立郷土資料館の方の説明によりますと

今回こちらでは「古墳時代の集落」などが発見されたそうです。※写真の丸印、一番下が6世紀ごろの地層だそうです。
竪穴住居に備え付けられていた「造り付けカマド」が良好な状態で発見されたんだって。

カマド本体に欠損はありますが、U字形の焼土(しょうど)と、その中央に須恵器(すえき)の高坏(たかつき)が逆さまに備え付けられた状態で出土しました。

高坏は脚付きの土器で、逆さまに立てることで足の部分を、甕(かめ)や甑(こしき:底に小さな穴の開いた穀物などを蒸す土器)の土台にしていたと考えられるそうです。

つまりここで、古代の人たちはお米を炊いたりして生活していたんですね~!
同じような造り付けカマドはもう一ヶ所出土しましたが

こちらは土器がなかったそうです。

今回は硬質な須恵器が沢山出土したそうで、大阪モノレールが走っている辺りにあった「桜井谷窯跡群」で生産した須恵器の搬出の最終拠点として、選別と出荷が行われていたのではないかということです。
つまり、ここで須恵器の検品を行っていたと考えられ、全国に出荷する物流センターの役割を持った集落だった可能があるとのことです。

他には飛鳥時代から奈良時代の溝など

江戸時代の集落関連遺構(いこう:昔の建築残存物のこと)などが発見されました。

お子様連れの方も多かったんですが※どうやら「コドモン」というアプリで近隣の方に現地説明会の情報を流したようです。
子供も大人も、みなさん目をキラキラさせて説明に聞き入っていました。

今回発掘した出土遺物を

直接触れるコーナーがあったんですが

「すご~い!」「今のとそんなに変わらないね!」と興奮気味な声が漏れていましたよ!

調査担当者さんが「発掘された須恵器(すえき)については、庄内にある豊中市立郷土資料館に詳しく説明・展示されていますよ」と話していたので、一緒に行ってきました。

庄内駅からイオンタウン豊中庄内へ向かい

三国塚口線(庄本牛立線)沿いに右折し、ひたすら歩くと

ライフの手前側に建物があります。

こちらが「豊中市立郷土資料館」。2022年11月オープン時には徳ちゃん@TNNがレポートに行きました。※館内の詳しい様子はこちらから。
地図ではこちら
マチカネワニのお迎えを受け

館内入ってすぐの

この大甕(おおがめ)も須恵器なんだって!

熊野田遺跡から出土したそうです。

「須恵器の里とよなか」として、詳しい説明がありました。

他にも今回と同じように選別後に捨てられた須恵器や

提瓶(ていへい:今でいう水筒みたいなもの)なども展示されていました。

説明会は終わってしまいましたが、「豊中市立郷土資料館」では須恵器や豊中市で発掘された木棺なども見れますので、興味のあるかたは行ってみてはいかがでしょうか。
匿名希望さん、情報提供ありがとうございました。
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