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TNN豊中報道。2

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テレビ番組のセットから百貨店のイベント装飾、さらにはホテルで開催されるパーティーの看板まで/上津島にある株式会社グリーン・アートに行ってきた【とよなか会社ツアーズ】

アバター画像ぐっち@TNN 2018年11月09日

こんにちは!ぐっち@TNNです!

ギョーカイでは有名なのに、地元豊中ではまだまだ知られていない会社やその工場・・・そんなご近所に隠れた「実はスゴい」企業をご紹介する「とよなか会社ツアーズ」でございます。

企画第1弾から間が開いてごめんなさい(泣)。

今回訪問させていただいたのは、上津島にある株式会社グリーン・アートです!

※撮影:徳ちゃん@TNN

阪神高速道路の豊中南ICからスグのところにあります。

代表の松本さんに会社を案内していただき、お話を聞くことができました!

ーまずはじめに、御社ではどんなお仕事をされているのか、ざっくり教えてください

松本さん
「テレビやイベントで大道具と呼ばれるセットをつくったり、組み立てたりしています、最後に片付けをするまでが我々の仕事です」

仕事の比率はテレビ4、イベント6ぐらいだそう。

松本さん
「イベントはいろんな現場があるんですが、ステージをつくったり、看板をつくったり、また展示会のブースなんかをつくることもあります」

ーもともと大道具の会社としてスタートされたのですか?

松本さん
「いえ、はじめは豊中の春日町で造園業(お庭の手入れなどをする仕事)として父が開業しました。その後グリーン・アートが1968年にできたので、今年でちょうど50年になります」

ー50年!え、でもなぜ造園業の会社が大道具をつくるようになったんですか?

松本さん
「テレビ局から「スタジオに庭を作る仕事」の依頼があったんです。当時、スタジオに緑を取り入れるセットが流行っていて、その流れで大道具も担当するようになったんですよ」

ーなるほど、と言うことはグリーン・アートの"グリーン"って…?

松本さん
「そうです。造園業の"緑"からきています」

※社内にあった打ち合わせ用のテーブル

ーそんな経緯があったんですね、面白いです!

※室内ですが、木漏れ日のような影ができるような仕掛けになっています、ステキなアイデアですね!

会社の仕事や歴史がざっくりわかったところで、社内を案内していただきました。

こちらは事務所2階に設置されているパーテーション(間仕切り)、過去に使われていたという大道具が再利用されていました。

よく見ると、釘の穴がいっぱい!

松本さんによると、穴が多いほどよく仕事をした証なんだそう。会社の歴史がギュッと詰まっているのを感じました。

こちらは印刷機。大きな紙に印刷できるようになっています。

その印刷した紙を土台に貼り付けて、カッティングするのがこのマシン。

なんと、グリーン・アート用にカスタマイズされているらしく、世界に一台だけしかないそうです。

こんな感じに仕上がります。

※展示会で企業のブースに使われるもの

これは型を抜いたあとのボード、キレイにカットされているのがわかります。

1階のアトリエも見せてもらいました。

みなさん、おかしな二人組(私と徳ちゃん@TNN)にも、にこやかに挨拶してくれました。

文字の部分をくり抜いた大きな看板、これも展示会で企業ブースに使われるそうです。

※職人さんひとりひとり、慎重で丁寧な作業が印象的でした!

写真には撮らなかったんですが、女性の人が多く働いているのに驚き。

松本さん
「みんな、本当によく頑張ってくれていますよ」

ーところで、どんな会社とのお仕事が多いのですか?

※注:オトナの事情で具体的な名前が出せないのですが想像してみてください

松本さん
「テレビの仕事は関西ローカル局になりますので、例えば朝の有名なニュース番組とか、あと夕方のニュース番組のセットもグリーン・アートでつくったセットです」

※スタッフの配置表/全部ではないですがスタジオ内でのセットの建て込みもグリーンアートが担当しているそうです

ー探偵が活躍するあの番組のセットも担当していると聞いたんですけど

松本さん
「毎回建て込みを担当しています、長年セットが変わらないんですけどね」

ーイベントではどうですか?

松本さん
「北摂にもある百貨店さんのイベント装飾などを担当しています、それにインテックス大阪や東京ビッグサイトで開催される展示会のブースもよくやっています」

※デザインを担当されているみなさん

松本さん
「他にはホテルで催される各種宴会や周年行事の看板作りもやりますね」

※グリーンアートオリジナル商品のダンビョーブ(ダンボールでできた屏風)

テレビ番組のセットからホテルのパーティー会場の看板まで、本当にいろんなものをつくっているんですね。

※社内の照明に付いていた木製のカバーもグリーンアート製でした

ー2018年で50年目、会社が長く続く秘訣は何かありますか?

松本さん
「ズルくはやらず、真面目にキッチリこなしてきただけかなと思います。安い材料で済ませられる場合もあるんですが、損しているかもしれないけれども、そこは正直にお客さんと向き合って。そうしてきた結果が今に繋がっていると思います」

ーこのお仕事のやりがいって何ですか?

松本さん
「特にイベント関連がそうですが、常設のものではないので、すぐに無くなってしまう。良くも悪くも”一瞬”のことですね。撤去まででひとつの現場が終わりなので、記憶の中にだけ残っていればいいなぁと。次々と新しいものを作り出せます、常に追われている感じがして1年が早いんですよ(笑)」

ー今後、豊中でこんなことやってみたい!とかありますか?

松本さん
「豊中駅周辺は人っ気がなく、何か寂しいなあと感じますね。大きいクリスマスツリーを立ててみたり、イルミネーションを飾ってみたり、もっとイベント出来るんちゃうかなあと思います。なので何かイベントが企画されたら、ぜひ力になりたいと考えてます!」

ー最後に、特に大変だった出来事や苦労したことがあれば教えてください

松本さん
「失敗は数えきれないくらいたくさんあります(笑)、やっぱり技術のある職人さん達がいてこその仕事なので、その人たちが同じタイミングで辞めちゃった時は大変でしたね。建築業でもなく、製造業でもないサービス業、作って設置して撤去するまでのサイクルの中にはどうしても人が必要なので


ーどうやってそのピンチを乗り越えたんですか?


松本さん
「残った社員が我慢して仕事してくれて、本当に助かりました」

社内を見学中、松本さんがたびたび社員さんと楽しそうに会話していたんですけど、その理由がわかった気がしました。

グリーン・アートでは現在求人募集してるみたいなので、興味のある方はのぞいてみてください。(→求人募集

松本さん、会社のみなさん、貴重なお時間いただきありがとうございました!

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