――本当にキノコが栽培されててびっくりしました。ビニールハウスとか山じゃなくても育つんですね。
中尾さん
「オカクズなどに栄養源を混ぜた人工の培地でキノコを育てる菌床(きんしょう)栽培という方法を採用しています」

中尾さん
「捨てられるはずだったコーヒー粕を使用しています。菌床を使い終わった後もカブトムシの育成に使ったり、堆肥にしたりして捨てずに資源として循環させるので、とってもエコなんですよ」
※循環型農業というそうです

――栽培の条件ってなんなんでしょうか?
中尾さん
「温度と湿度、それにCO2濃度が大切なんです。キノコは光合成をしないですが、呼吸はしますので」

中尾さん
「特にここは学校なので、風通しがよく…(笑)自分たちで隙間を埋めたり断熱したり」

中尾さん
――でもどうしてこちらの場所でキノコを栽培しようと思われたんですか?
中尾さん
「「ONE TOYONAKA」は豊中支援学校に通う子ども達の卒業後に働く場所がないという課題に対して、何かできることがないか?という所から始まりました」

はじめはカフェなども考えていたそうですが、作業の複雑さなどから困難と判断されたそう。その点室内でのキノコの栽培は寒さや暑さに左右されづらく、菌床も軽いことから体力的に負担が少ないと考え、挑戦に踏み切られたんだって。※重さは1つ2.3キロぐらい
そして場所を探していく中で豊中市に相談すると「廃校になった場所を使ってみてはどうか?」と勧められたそうです。※こちらの場所は駅からまっすぐ進めば到着するというアクセスの良さも決め手になったんだって
――なるほど、色々な条件がベストマッチし、豊中産のキノコが誕生したんですね。TNNの読者さんが「食べたい!」と思った時には、どこに買いに行けば良いんでしょうか?
中尾さん
「ショコラ朝市の他にも、緑丘の「KUMUオーガニックマーケット」さんや「いただきますねっと」さんなどで取り扱っていただいています。見かけた際は是非手に取ってみて下さい!美味しいですよ!」
※詳しくはこちら

これからも色々なことにみんなでチャレンジしたいと話す中尾さん。

「豊中産のキノコを食べてみたい!」という人は「ショコラ朝市」や店舗に買いに行ってみてくださいね。

中尾さん、豊中市経営戦略課のみなさん、そしてスタッフさん、お忙しいところありがとうございました!