それは2014年2月6日の記事「阪急バスの豊中市内線にあるバス停「市場前」に関する謎がYahoo!知恵袋で解き明かされている」からスタートしました。
「周囲に市場なんてないのに、なんで市場前っていう名前のバス停なの?」
その市場前というバス停があるのがこの辺り。大池小学校の近く、TSUTAYAより少しだけ北側です。
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Yahoo!知恵袋では
話は戦前までさかのぼりますが・・・
一番最近の話ならマストメゾンになるかな。
あれが建て変わる前は新開地デパートという名称だったのはご存知でしょうか。
このデパートができる前は豊中駅前一帯はただの市場でした。
1960年代前半にライフ1号店ができ、それを受けて市場連中が力を合わせて
つくったのが新開地デパートです。
だからまあ市場前のバス停から豊中駅までくらいが市場だったというのが
正解かな。
※Yahoo!知恵袋より転載
といった回答があり、それをご紹介させていただきました。
「なるほどね~、知らなかった」で完結・・・かと思いきや、ここから急展開。
読者さんから「阪急市場に由来した名前ではないでしょうか」といったご意見をいただきました。
阪急市場??なんじゃそりゃ。
そこで読者さんからいただきました情報を元に、まずは阪急市場の存在を確認するため商店街で聞き込み調査を敢行しました。
商店街の副会長さんを務めているという、こちらの「FOOT HIGASHIO」さんにお邪魔しましたよ。
こちらのお店のご主人は先代からこの地でご商売をされているそうです。
TNN「この辺りに市場があったと聞いたんですが」
ご主人「昔、チェリオビルのところに阪急市場っていうのがありましてね」
TNN「どんな建物だったんですか?」
ご主人「三角の形をした屋根で、細長い2階建ての建物でした」
TNN「市場の中の様子ってどういうものでした?」
ご主人「いろんなお店が狭いスペースにひしめき合っていたんですよ」
TNN「なるほど~。その写真って残っていたりしないですかね?」
ご主人「さすがに写真はないですね」
※会話はおおよその内容を文章化しています
阪急市場なる建物が、現在のチェリオビル辺りにあったのは事実のようです。
ご協力いただきましたFOOT HIGASHIOさん、コーヒーまでごちそうしてくださってありがとうございました。
チェリオビルは、スクランブル交差点から見える写真奥のビルのことです。
地図で確認するとこんな感じです。
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現在のバス停とも近くですし「市場前」の由来になっていても不思議ではないですよね。
阪急市場の存在はしっかり確認できたので、次はその阪急市場が「市場前」のネーミングの由来となっているかを引き続き調査してみます。
つづく
---おまけ---
それにしても阪急市場ってどんな建物やったんやろか。
国土交通省国土地理院のホームページで昔の航空写真が見られることがわかり、さっそく調査開始!
※国土交通省国土地理院ホームページより転載
こちらが昭和36年(1961年)に撮影された、豊中駅上空の写真です。
※国土交通省国土地理院ホームページより転載
わかりにくいので、Google Mapの航空写真と並べてみます。Aがチェリオビルの位置する場所です。
さらにアップで比較、校庭のある大池小学校の位置から考えると・・・
この建物が阪急市場?チェリオビルとほとんど同じ形をしてますね。
残念ながら三角形の屋根かどうかまではわかりませんが、確かに細長い建物だったようです。
一豊中市民さん、情報提供ありがとうございました!
引き続き調査してみます。
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◆参考サイト
・Yahoo!知恵袋
・国土地理院
・グーグルマップ地図検索
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